野球ブック中継〜 芝と土による野球本紹介 〜
2025.10.10
何かを始めるのに「遅い」ものなど無い。
たとえ一つの道が閉ざされても、別の道をつくれば良いのだ。
著者の門田隆将さんの本を読んでそう思いました。
福岡県太宰府市、私立筑紫台高校の新学期の始業式に、異色の新米教師がいました。
高畠導宏59歳。
元プロ野球選手で、数々の名選手を育てた伝説的な元プロ野球コーチ。
高畠さんは、社会人野球を経て、鳴り物入りで南海ホークスに入団。その直後、不運にも肩に致命傷を負ってしまう。
チームの期待に応えるため、怪我を隠して試合に出続けた結果、ますます悪化し、選手生命の灯火が消えかける。
苦しみながら試合に出続ける高畠選手に、当時の監督 野村克也さんが言葉をかける。
「バット一本(代打)で稼げ」
この言葉は、高畠選手に希望を与える。
「そうだ、俺はまだまだいける」と。
こうして野村再生工場の第一号となる、「代打男 高畠」が誕生する。
無類の勝負強さで勝利に貢献するものの、肩の怪我をかばったスイングによって、今度は手首を故障してしまう。
「大学と社会人では無事に過ごしてきたのに、どうしてプロではこれほどケガに悩まされるのか何度考えたかしれない。でもこの経験の全てがのちのコーチ人生の肥やしになった。悔しい思いをすればするほど、それがコーチの仕事に生かせた」と本人は語る。
その後、野村監督の勧めで、
弱冠28歳の打撃コーチが誕生。
高畠コーチは、尾張、蔭山、野村、ドン・ブレイザーたちの、分析をもとに戦略を行う「シンキングベースボール」のノウハウを吸収し、戦略コーチとしての才能を開花させる。
例えば歴史に名を刻んだ豪腕、阪急ブレーブスのエース 米田哲也投手の攻略。
ここで本書から出題です。
その米田投手は投球モーションのどこかでウイニングショット「フォークボール」の握りに変えますが、その球種に決めた瞬間、からだのある部分にサインが現れたそうです。
それはどこでしょう?
今後脅威になりそうな新しい投手が出てくると、高畠コーチは自チームから姿を消す。
敵チームにくっついて移動し、観客席からその投手を徹底的に分析する。クセ、配球、得意球、性格、ピンチへの強さなどあらゆる視点で見て、丸裸にして帰ってくる。
単なる打撃コーチでもなければ、スコアラーでもない、根気よく観察し、攻略するための材料を集め、精度の高い攻略法をつくり上げる。
「プレイヤー」としての道は無念にも閉ざされてしまったが、「サポーター」という新たな道で自分の力を発揮する。
南海ホークスという球団は惜しくも消滅してしまったものの、高畠さんが「シンキングベースボール」の魂を受け継ぎ、以降30年間、第一線の選手たちに伝えていく。
打撃指導を追求していくうちに、「メンタル」の重要性に気づき、学生指導を勉強し始めると、生涯の目標に行き着いた。
若い高校生に「野球の楽しさ」「氣力の大切さ」を教えたい。その子たちで甲子園を目指すのだ。
一念発起した高畠さんは、教員免許を取るために動き始める。
「今から始めるには遅すぎる・・・」
「自分は役に立たない・・・」
そう後ろ向きになりそうな時、高畠さんの生き様が元気を与えてくれます。
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【芝と土がお勧めする読者層】
一つ星:話のネタ程度に
二つ星:読んでおいて損はない
三つ星:必読
●壁に直面している人・・・・☆☆☆
●自らを叱咤激励したい人・・☆☆☆
●人に優しくありたい人・・・☆☆☆
●視野が狭くなっている人・・☆☆☆
●野球の魅力を知りたい人・・☆☆☆
たとえ一つの道が閉ざされても、別の道をつくれば良いのだ。
著者の門田隆将さんの本を読んでそう思いました。
福岡県太宰府市、私立筑紫台高校の新学期の始業式に、異色の新米教師がいました。
高畠導宏59歳。
元プロ野球選手で、数々の名選手を育てた伝説的な元プロ野球コーチ。
高畠さんは、社会人野球を経て、鳴り物入りで南海ホークスに入団。その直後、不運にも肩に致命傷を負ってしまう。
チームの期待に応えるため、怪我を隠して試合に出続けた結果、ますます悪化し、選手生命の灯火が消えかける。
苦しみながら試合に出続ける高畠選手に、当時の監督 野村克也さんが言葉をかける。
「バット一本(代打)で稼げ」
この言葉は、高畠選手に希望を与える。
「そうだ、俺はまだまだいける」と。
こうして野村再生工場の第一号となる、「代打男 高畠」が誕生する。
無類の勝負強さで勝利に貢献するものの、肩の怪我をかばったスイングによって、今度は手首を故障してしまう。
「大学と社会人では無事に過ごしてきたのに、どうしてプロではこれほどケガに悩まされるのか何度考えたかしれない。でもこの経験の全てがのちのコーチ人生の肥やしになった。悔しい思いをすればするほど、それがコーチの仕事に生かせた」と本人は語る。
その後、野村監督の勧めで、
弱冠28歳の打撃コーチが誕生。
高畠コーチは、尾張、蔭山、野村、ドン・ブレイザーたちの、分析をもとに戦略を行う「シンキングベースボール」のノウハウを吸収し、戦略コーチとしての才能を開花させる。
例えば歴史に名を刻んだ豪腕、阪急ブレーブスのエース 米田哲也投手の攻略。
ここで本書から出題です。
その米田投手は投球モーションのどこかでウイニングショット「フォークボール」の握りに変えますが、その球種に決めた瞬間、からだのある部分にサインが現れたそうです。
それはどこでしょう?
今後脅威になりそうな新しい投手が出てくると、高畠コーチは自チームから姿を消す。
敵チームにくっついて移動し、観客席からその投手を徹底的に分析する。クセ、配球、得意球、性格、ピンチへの強さなどあらゆる視点で見て、丸裸にして帰ってくる。
単なる打撃コーチでもなければ、スコアラーでもない、根気よく観察し、攻略するための材料を集め、精度の高い攻略法をつくり上げる。
「プレイヤー」としての道は無念にも閉ざされてしまったが、「サポーター」という新たな道で自分の力を発揮する。
南海ホークスという球団は惜しくも消滅してしまったものの、高畠さんが「シンキングベースボール」の魂を受け継ぎ、以降30年間、第一線の選手たちに伝えていく。
打撃指導を追求していくうちに、「メンタル」の重要性に気づき、学生指導を勉強し始めると、生涯の目標に行き着いた。
若い高校生に「野球の楽しさ」「氣力の大切さ」を教えたい。その子たちで甲子園を目指すのだ。
一念発起した高畠さんは、教員免許を取るために動き始める。
「今から始めるには遅すぎる・・・」
「自分は役に立たない・・・」
そう後ろ向きになりそうな時、高畠さんの生き様が元気を与えてくれます。
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【芝と土がお勧めする読者層】
一つ星:話のネタ程度に
二つ星:読んでおいて損はない
三つ星:必読
●壁に直面している人・・・・☆☆☆
●自らを叱咤激励したい人・・☆☆☆
●人に優しくありたい人・・・☆☆☆
●視野が狭くなっている人・・☆☆☆
●野球の魅力を知りたい人・・☆☆☆